紙の名前には意味がある:その3
今回で3本目の記事となりました「紙の名は」シリーズです。
前回、前々回をまだご覧になっていない方はこちらからお読みください。
紙の名前の意味や由来とは
では、今回も実際の紙の名称からその名前の意味や由来を
見ていきましょう。
ウラノスGA
※見本写真はウラノスGAしもねずみです。
その名の意味と由来とは?
GAという名が付く紙はいくつかあります。
レイチェルGAやヘリオスGA、ハンマートーンGAなどなど。
では、GAは何を意味するのかといいますと
有名な紙の専門商社である株式会社竹尾さんによる定義で、
グリーンエイドシリーズであることを表し、非木材紙、再生紙などの
なんらかの方法で環境に配慮している紙の総称とのことです。
では、ウラノスとは?
ギリシア神話最古の男神で、天王星にもその名が付けられています。
生みの母を妻とし、生まれてくる子を片っ端から冥界に押し込み、
怒った妻に謀られ、粛清されてしまったという神です。
ギリシア語で「天」そのものを指す言葉だそうです。
前回紹介したミランダは天王星の衛星でした。
ギリシアの神をとりまいているのが、シェークスピア作中人物というのは
なかなか面白い組み合わせですね。
ところで、惑星の名前ってローマ神話の神々の名前では?と思われた方も
いらっしゃるでしょう。
なじみのあるカタカナ表記だと、マーキュリー、ビーナス、マーズ
ジュピター、サターン、ネプチューンとローマ神の名がずらりと並び
ますが、マーキュリー(メルクリウス)はギリシア神話でヘルメスだったり
サターン(サトゥルヌス)はクロノスだったりと実は同一視されていたりします。
ローマ神話での名前 | ギリシア神話での名前 | |
水星 | メルクリウス | ヘルメス |
金星 | ウェヌス | アフロディテ |
火星 | マルス | アレス |
木星 | ユピテル | ゼウス |
土星 | サトゥルヌス | クロノス |
天王星 | カイルス | ウラノス |
海王星 | ネプトゥヌス | ポセイドン |
惑星はローマ神話の英語読みが一般的ですが、天王星(ウラノス)だけは
ローマ神話のカイルスよりギリシア神話のウラノスの名の方が通りが良いと
いうのも興味深いところです。
紙の名から宇宙と神々のお話にまで広がりました。
皆さんもメモ帳jam.[texture]に使われているウラノスを手にして
宇宙と神々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。