色の名は~日本の伝統色編~その2

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色の名前には意味がある

jam.[color]で使用しております色上質紙。
今回はその色の名前についてその2です。

前回の「色の名は~伝統色編~」を未読の方はぜひ先にそちらからお読みください。

では、今回も「日本の伝統色」にまつわる色上質の名前について
いくつかご紹介させていただきましょう。

1、「若草」


※見本写真は色上質若草です。

「わかくさ」と読みます。
色の定義としては早春に芽生えた若草のような「鮮やかな黄緑」とのことです。
古くは平安時代から見受けられる伝統的な色で、「若」とは若々しいの意である
ことから、新鮮、未熟、新しいという形容をして「草」に掛けています。
「若草」は俳句では春の季語として用いられ、「伊勢物語」では若い女性の例え
として用いられています。

2、「萌黄」


※見本写真は色上質もえぎです。

「もえぎ」と読みます。
色の定義としては春先に萌出る若葉のような「さえた黄緑色」とのことです。
こちらも平安時代から見受けられる色で、若者向けの色として人気があったようです。
例えば「平家物語」では平敦盛が萌黄縅(もえぎおどし)の鎧を着用し、弓の名手として
有名な那須与一が萌黄匂(もえぎにおい)の鎧を着用して描かれています。
「若草」と似た色目ですが、「若草」は黄みが強く、「萌黄」は青みが強い緑色と
なっていますね。

3、「山吹」


※見本写真は色上質やまぶきです。


山吹の花

「やまぶき」と読みます。
色の定義としては山吹の花のような「鮮やかな赤みを帯びた黄色」とのことです。
伝統色で、かつ花の名前でもあるので、次回予定の「色の名は~花の名前編~」で
ご紹介しようか悩みましたが、平安時代から用いられていたということですので、
今回こちらでのご紹介とさせていただきました。
花の名前の由来としては、山に自生し、その枝が風に揺られる様子から「万葉集」では
「山振」と呼ばれていたものが転じたようです。
平安時代に「花山吹」として襲(かさね)の色目にもなっており、例えば「表、朽葉色
裏、山吹色」などの裏表の組み合わせが十二単に用いられたようです。

ちなみに、花の色が黄金に似ていることから「黄金色」とも呼ばれ、江戸時代には
隠語として「賄賂の小判」が「山吹」と呼ばれていました。
悪代官が商人に小判を渡され「お主も悪よのう」と答える時代劇あるあるなシーンを
思い出しますね。

次回は、「桃」「藤」「桜」といった花の名前にまつわる紙のご紹介となる
「色の名は~花の名前編~」をお送りさせていただきます。

日本の伝統色の名を冠する紙、色上質はjam.[color]で使用しています。
皆さんもjam.[color]を手にして「平家物語」「伊勢物語」に出てくる色に触れてみてはいかがでしょうか。

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